植物は花を咲かせて受粉し、実をつけます。春に花が咲いた桃、なし、ぶどうなどは、実が大きく育ち、実が熟してきています。
お米を収穫する稲は、まさに今、開花と受粉の時期を迎えています。千葉県など早いところは、7月の後半から始まっていますが、8月の前半に開花する田んぼもかなりあります。
写真は、栃木県もてぎのメダカのがっこう分校の田んぼで、8月5日に撮ったものです。稲は、開花と同時に受粉します。一般の植物は、雄しべと雌しべが別々で、風や蜂などの昆虫によって受粉しますが、稲は同じサヤの中に双方を持っていて、開花と同時に受粉するという、珍しい習性があるのです。
白い花がつくのですが、開花は瞬時に行われるので、農家でもなかなかその瞬間を見ることはできないそうです。
この開花の時期には、稲を痛めないように、草取りなどで田んぼには極力入らないようにしています。それだけ、稲の出穂は大切な現象なのですね。
やがて穂が出揃うと、とうじゅく期間に入り、実りの秋を迎えます。今年の暑さは稲の生育によく、豊作が期待できます。
2007年8月10日
今、田んぼの生きものたちC ミズカマキリ発見
普通のカマキリは草原や畑にいますが、田んぼの中にもカマキリの仲間がいます。ミズカマキリです。
山梨県の小淵沢近くで、有機農業を手がける大江さんの田んぼで、生きもの調査をしていたら、このミズカマキリがたくさん発見できました。
除草剤や化学肥料を使った田んぼでは見ることができません。したがって、日本のほとんどの田んぼから姿を消してしまったのですが、こうした無農薬の有機栽培を続けている田んぼには、戻ってくるんですね。
この田んぼには、他にコオイムシやマツモムシなど水生昆虫もたくさん泳いでいました。人間が環境に配慮した米づくりを心がけると、生きものたちはすぐ応えてくれるのです。
こんな生態系豊かな田んぼをもっともっと広げたいものです。
山梨県の小淵沢近くで、有機農業を手がける大江さんの田んぼで、生きもの調査をしていたら、このミズカマキリがたくさん発見できました。
除草剤や化学肥料を使った田んぼでは見ることができません。したがって、日本のほとんどの田んぼから姿を消してしまったのですが、こうした無農薬の有機栽培を続けている田んぼには、戻ってくるんですね。
この田んぼには、他にコオイムシやマツモムシなど水生昆虫もたくさん泳いでいました。人間が環境に配慮した米づくりを心がけると、生きものたちはすぐ応えてくれるのです。
こんな生態系豊かな田んぼをもっともっと広げたいものです。